ナンバープレートの出張封印サービスについて

ナンバープレートの出張封印サービスのメリットと利用シーン

ナンバープレートの出張封印サービスは、自動車所有者にとって非常に便利で効率的なサービスです。このサービスは、自動車の購入時や名義変更時の番号変更の際に、自宅や職場など、お客様の希望の場所に行政書士が出向き、その場でナンバープレートの封印作業を行うものです。ここでは、このサービスのメリットや具体的な利用シーン、そして出張封印の流れについて詳しくご紹介します。

ナンバープレートの封印とは？

ナンバープレートの封印とは、車両の後部ナンバープレート左上ボルトにかぶせるかたちで取り付けられるアルミ製の蓋でナンバープレートの不正な取り外しや改ざんを防止、車両の盗難防止ためのものです。封印の取り付けは道路運送車両法第11条によって義務付けられており、取り付けられていないと罰則もあります。封印には各管轄の都道府県の運輸局を現す文字が刻印されており、宮城県では”宮城”と刻印されています。

封印は誰でもできるのか？

ナンバープレートの封印は厳格な管理が要求されるため誰でもできるわけではありません。封印をする権利”封印権”は国から委託を受ける形でそれぞれの事業形態や、委託範囲により甲・乙・丙・丁の４つの種類に分けられ、それぞれ限られた条件・場所で封印をする権利を持ちます。

甲種：ナンバープレートの交付代行者（運輸支局に隣接する宮城県交通会館内）

すべての登録手続きが可能。封印を施封する場所は運輸支局の敷地内の封印取付場

乙種：新車販売店

自らが販売する自動車の登録ができます。施封場所は自社の事業所

丙種：JU（中販連）に加盟している中古車販売店

加盟店それぞれが販売する自動車の登録ができます。施封場所は自社の事業所

丁種：各都道府県の行政書士会

所属する各都道府県行政書士会から一定の研修、試験（効果測定）を受け認められた行政書士が再委託される形で依頼主の自動車の登録ができます。施封場所は依頼主の指定場所

出張封印サービスのメリット

時間と手間の節約

車両登録やナンバープレートの変更手続きは通常、陸運局や運輸支局に直接出向かなければならず、多くの時間と手間がかかります。出張封印サービスを利用すれば、自分のスケジュールに合わせて指定の場所に行政書士が出向くため、効率的に手続きを完了できます。

利便性

忙しい日常生活の中で、わざわざ運輸支局まで行くのは大変です。特に遠方に住んでいる方や、仕事の都合で平日に時間が取れない方にとって、出張封印サービスは非常に便利です。

専門的なサポート

専門のスタッフが手続きを行うため、手続きの間違いや不備を防ぐことができます。また、車両の状態や必要な書類についてのアドバイスも受けられるため、安心して手続きを進めることができます。

出張封印サービスが役立つ具体例

1. 自動車販売店様が商品車を販売した際：販売店様にとって平日の限られた時間に自動車登録のために運輸支局へ出向き手続きをしなければならない時間的なコストと販売した車両を持ち込む際のコスト（陸送費や人件費）を抑えられるというメリットがあります。
2. 法人車両の一括管理: 運送会社様やタクシー会社、レンタカー会社のような複数の法人車両を管理する企業にとって、出張封印サービスは大変有用です。車両の登録やナンバープレート変更を一括して行うことができ、業務効率が大幅に向上します。
3. 引っ越しの際: 新しい地域に引っ越した際に、車検証の住所変更が必要になります。このような場合、警察署への車庫証明申請も含めて、出張封印サービスを利用することで、引っ越しの合間を縫ってスムーズに手続きを進められます。
4. 個人間での売買: 最近はオークションなど個人間で自動車の売買をするケースも少なくないかと思います。その際、ナンバープレートの再登録や変更が必要になることがあります。自動車販売店から購入する場合と違い、自動車を購入した方または売渡した方のどちらかが登録の手続きをしなければなりません。お互いの負担を減らし、スムーズな取引を成立させるためにも、とても有用です。

出張封印の流れ

まとめ

出張封印サービスは、車両の販売時や住所変更等によるナンバープレート変更や再登録の際に非常に便利なサービスです。時間と手間を大幅に節約できるだけでなく、専門的なサポートを受けられるため、安心して利用することができます。引っ越しや中古車購入、法人車両の管理など、さまざまなシーンで役立つこのサービスを、ぜひご活用ください。