【終活】【生前対策】のススメ〜家族の安心をつくるために〜

終活 お悩み

【終活】について考える

目次

1. 終活の必要性

終活」とは、自分の人生の最期を見据えて、残された時間を充実させるための活動です。人生の総括を行い、財産管理や法的手続きを事前に整えることで、家族への負担を軽減し、安心して未来を迎える準備ができます。

終活のメリット

  • 家族への負担軽減
    残された家族は、葬儀の手配や遺産整理といった手続きに直面します。これらを事前に整えることで、精神的・時間的な負担を大幅に減らせます。
  • 遺産トラブルの回避
    遺産相続を巡るトラブルは、親族関係の悪化を招きます。終活を通じて遺言書を作成することで、法的に有効な意思を示すことが可能です。
  • 自分の意思の反映
    葬儀や供養の方法、延命措置の希望など、家族に伝えたいことを文書に残すことができます。

2. 終活に関連する主な手続き

終活には、人生の終わりを円滑に迎えるための具体的な準備が必要です。以下の代表的な手続きを紹介します。

2.1. 遺言書の作成

遺言書は、遺産分配や自身の意思を明確にする重要な文書です。
詳しくは、遺言書に関するコラムをご覧ください。

  • 自筆証書遺言
    自書による遺言書。近年、法務局での保管制度が始まりました。
    自筆証書遺言保管制度について(法務省)
  • 公正証書遺言
    公証人が関与する形式で、トラブル回避効果が高い方法です。
  • 秘密証書遺言
    遺言の内容を秘匿したい場合に用いられます。

関連コラムはこちら

2.2. 死後事務委任契約

死後の事務手続きを家族以外の第三者に委任する契約です。
死後の手続きには次のようなものがあります。この契約を締結しておくことで、身寄りがない場合や家族に手間をかけたくない場合でも、適切に手続きを進められます。

  • 役所への死亡届の提出
  • 銀行口座の解約や名義変更
  • 葬儀の手配

2.3. 遺言執行者の選任

遺言の内容を実現するための責任者です。行政書士は遺言執行者としても活動でき、トラブルのない遺産分割をお手伝いします。遺言執行者には、主に以下の義務があります。

  • 遺産分割の実行
  • 相続人への財産引渡し
  • 銀行や不動産の名義変更

2.4. エンディングノート

法的拘束力はありませんが、気持ちや希望を記録するツールです。葬儀の希望、保険情報、SNSのアカウント管理まで幅広い内容を記載できます。


3. 家族やペットへの配慮

3.1. 家族のための終活

遺産分割を明確にしないまま亡くなると、相続トラブルが発生する可能性があります。終活を始め、家族と話し合い、財産の分け方を共有することが重要です。

3.2. ペットのための終活

ペットを飼っている場合、遺言や信託を活用して、世話を託す人や資金を準備できます。
ペット信託」は、ペットの飼育費用を信託財産として管理し、世話を継続するための仕組みです。


4. デジタル時代の終活:デジタル遺産について

現代の終活では、デジタル関連の準備が欠かせません。スマートフォンやパソコン、クラウドサービスに保存されたデータは、今や「デジタル遺産」と呼ばれ、整理が求められています。

3.1. デジタル遺産とは

デジタル遺産には、以下のようなものが含まれます。

  • SNSアカウント
    Facebook、Twitter、Instagramなどのアカウント情報。
  • クラウドサービス
    Google DriveやiCloudに保存された写真や文書。
  • オンライン契約
    動画配信サービスやサブスクリプション型の音楽アプリ。
  • 暗号資産
    ビットコインなどの仮想通貨。

3.2. デジタル遺産を整理する方法

  • アカウント情報の一覧作成
    IDやパスワード、登録メールアドレスを一覧にまとめ、信頼できる人物に預けます。
  • エンディングノートへの記載
    デジタル資産の詳細や処分方法を記載しておくと、遺族が適切に対応できます。
  • 専門家に相談
    暗号資産や有価データの管理については、行政書士やITの専門家に相談するのがおすすめです。

5. 行政書士がサポートできること

行政書士は、終活において次のようなサポートを提供します。

  • 遺言書作成の支援
    自筆証書遺言の作成方法から公正証書遺言の手続きまで幅広くサポートします。
  • 死後事務委任契約の作成
    役所への届け出や口座解約、葬儀手配のサポートも可能です。
  • 遺言執行者業務
    遺言の内容に基づく手続きを適切に行います。
  • エンディングノート作成のアドバイス
    何を記載すべきか、どのように整理するかを具体的に指導します。

終活は一人で抱え込まず、専門家と共に進めましょう。

K-TEC行政書士事務所では、お客様一人ひとりに寄り添ったサポートを提供します。
詳しくは下記のリンクよりコラムををご覧ください。


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この記事を書いた人

Kentaro Oikawaのアバター Kentaro Oikawa 行政書士

K-TEC行政書士事務所 行政書士 及川憲太郎
K-TEC→ケーテックと読みます。事務所名は前職の屋号から
2024年に行政書士登録
行政書士として日々の業務に取り組む傍ら、コラムでは皆さまに役立つ情報を発信しています。どんなことでも気軽にお読みください!

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